私が中学生だった頃のある時期、Delta Goodrem(デルタ・グッドレム)に心酔していました。
デルタは、オーストラリアのシンガーソングライター(女優、ピアニストでもあるらしい)で、オーストラリアでは国民的スーパースター、イギリスとかでもかなり有名なアーティストでございます。
こんな感じの美しく力強い音楽です。
なんというか、デルタの曲は、女子アナっぽい正統派な美曲が持ち味(私が勝手に言ってます)。
大人っぽくて中学生が好む音楽ではない気がするけど、めちゃくちゃ大好きでした。
好きになったきっかけは『ミュージックステーション』(テレビ朝日)。
そこでデルタが歌ってたのは「Flawed」。
瞬殺。
アルバム『Innocent Eyes』を即お買い上げ。

授業中もずっとアルバムを聴いていたくて、うずうず。
ノートや教科書、プリントなど、隙あらば歌詞を書いてなんとかやり過ごしていました。
まさに、デルタ症候群。
好きになりすぎると、その「好き」を誰かに向けて何かしらの形で発信したくなるもの。
洋楽好きな友達は一人もいないし、洋楽の話してもみんながつまらないことは承知していたから、しばらくは黙っていたんです。
が、デルタ症候群なわけですから、抑えが利かなくなってくる。
この好きな気持ちを!形にしたい!
そうして私は、学校指定のカバンの内側に「Flawed」のサビの歌詞(日本語訳)を書きました。修正液で。
絵が描けないのでランドセルの画像をお借りして説明しますと(実際のカバンと似てる画像を拝借いたしました)、

カバンの内側、つまりこの画像で言うところのハートの部分に歌詞を書いた、というわけ。
何とか思いを形にしたい!欲求VS人に見られたらまずいぜ?羞恥心
この心の葛藤の折衷案として、「カバンの内側に歌詞をしたためる」という案が浮上し、採用させていただいたわけでありました(全て自分の頭の中の出来事)。
ちなみに、こんな歌詞だよ。
愛がなぜこんなに欠陥だらけなのか、わたしには分からない
望み通りの愛を手に入れる日は訪れるのかしら
全てを危険にさらすことが勝利への唯一の道だとしても構わない
失敗を恐れてないわ
なぜわたしたちはこんなに欠点だらけなの?
『Innocent Eyes』歌詞カードより引用
中学生のカバンの内側に、愛について問いかける歌詞。
きちぃ。
ちなみにですが、バキバキのギャル文字で書きました。
きちぃ。
今となってはいい思い出、と言いたいところですが、未だに思い出すと耳がカッとなる。穴があったら入りたい恥ずかしさでございます。
私を狂わせるほど、「Flawed」をはじめデルタの曲は最高に良い曲だった。
人を狂わす名曲たちを、ぜひ聴いてみていただきたい。